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苔は乾燥・湿潤で外観が大きく変わる



写真の二枚は同じ場所で撮影した苔です。 左は枯れ上がっているように見えますが、一日雨がしっかり降っただけで右のように変化しました。


苔には「変水性」という特徴があり、水分が十分でない時は休眠状態でやり過ごし、水分が得られるとまた生命活動を再開する、という特徴があります。

他の通常の植物は、水分が得られず細胞からも水が抜けてしまうと、基本的に死んでしまうわけですから、これは苔の持つ非常に特徴的な性質です。


左の写真はしばらく雨が降らず、干からびて休眠状態になっている様子、雨が降ることで右のよう湿潤状態に変化し、また生命活動を再開しているのが直感的にも感じられると思います。

さて、休眠状態になる際、苔の形態は大きく変化します。変化の仕方は種類により大きく異なり、例えば ・白っぽくなる ・茶色くなる ・葉が縮れる ・葉が閉じる などです。

基本的に、というかおそらく例外なく、乾燥した苔よりも湿潤状態の苔の方が鑑賞性が高いです。苔の中には乾燥状態ではとても人に見せられない、、というものも多く存在します。 とはいえ、庭園に常に散水しているわけにもいかないので、庭園に使用する苔、特に乾燥しやすい場所に使用する苔は、乾燥しても鑑賞性が落ちにくい苔を使用するのがベターと言えます。

どういった苔が変化しやすく、しにくいか、についてはまた別の記事に書きたいと思います。


ところで、乾燥した状態でどれくらい苔は耐えられるか、ということをよく聞かれますが、これも本当に苔の種類や環境条件により大きく変わるので一概には言えません。 例えば、ミズゴケなどは干からびると短時間でほとんど死んでしまいますし、わずかに生きていても回復に非常に時間がかかります。 一方で、日陰の条件の良い場所であれば数ヶ月干からびた状態で耐えられる苔も珍しくはありません。


この性質はうまく利用するとけっこうおもしろいことができると思っています。 施工法によっては、定期的に苔地を乾燥をさせるようにし、雑草のみを自動的に枯れさせる、という方法も試験的に成功しています。ひょっとしたら今後面白い展開になるかもしれません。

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